海 市


水平線に
船が一匹うかんでいる

下手糞なサーファーが
波にからかわれている

沖で
誰かがおぼれている

お日様が
やけになれなれしい

人妻は帽子を忘れて
水着にならない

子供は足跡を忘れて
帰れない

夏は
忘れる季節です

君は何を忘れたいの? でも
忘れたいものは忘れないもの

水に流して を
繰り返して

波は
どこからやってくるのだろう

手を伸ばせば
雲はつかめるのに






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