あとがき
書かなければならないことを書かなければと書いてきてみて、それが実は書かなくともよいことだったように思えてくるのはよくある話。
いっそのこと書かなくともよいことを書くことに徹するべきだったかと地たたらを踏み。中途半端だ。またしても。
今回は、前作『捨てるものが大切だ』で一度捨てたものを屑籠の中から取り出して、洗濯すれば何とかなるんではないかという貧しくも
さもしい根性からはじまりました。(この矛盾を何としよう)。しかし、洗濯物の風になびくさまがあまりにさみしいので、この2ヶ月の間、
目に着いたものを四六八時中洗濯しつづけ、やっと、どうにか、たったこれだけを物干竿にひっかけられたというわけです。頃合もよく、
洗剤も底をつきましたし、しばらくは汚すことに専念するほかなさそうです。
と、書かなくともよいあとがきを書く。
解説の桝屋源太郎さん、特別寄稿の中曽根康広さん、イラストの飯田敬子さん、お忙しい時間を切り裂いてこんな卑小な詩集にご協力いただいて
感謝に絶えません。また、前作で申し忘れました解説の石井信之さん、特別寄稿の浅草明子さんにもこの場をお借りして遅ればせながらお礼申し
あげます。そして、忍耐力によってここまで読んでくださった方々、本当にありがとうございます。どうかこの忍耐力が何かの折に報われますよう――。
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