生き方の再検討
さようならと手を振りあってから
二人は出会った
忘れないよと約束してから
忘れるのだった
思い出は
思い出すのでなく思い出るのだった
遠い日のテルテルボウズの翌朝は
必ず雨だったと
君の気持ちわからない
君の気持ちわからないからわかる気がする
1人言
いいたいことをいいたくないけど‥‥
できないことをできるなら‥‥
良かれと思い悪いけど‥‥
だからといってでもといいなおし‥‥
見つめあう二人の目に
映るものはちがっていた
目に映るものによって決めることはできない
望遠鏡で近くは見えない
電話じゃ話はできない
言葉は胸を貫くもの
約束は花束ではなく木の葉
秋のために枯れていくもの
それから二人は青臭い人生論をかわした後に
電車の中でKISSをする
ああ窓から見える団地の蒲団の数だけ夜がある
そして不意に気づくのだった
知ることは怖れであり
知らぬことが力なのだと
何も知らぬ何も知らぬと
秒針の震える度にくりかえし
もう二度と会わないと
明日会うためつぶやいた
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