<ホームレス>

・先日、ホームレス支援機構の方とお会いしたときに、その方がおっしゃいました。
「北九州が批判を受けて対応を変えたのではなく、私達の活動が認められたから変わったのだ・・・」と。
「長く活動を続け、行政の方が認めてくれて、初めて応接室へ通されお茶を出された時は嬉しかった・・・」と。
行政を批判しつづけてきた私には目からウロコが落ちるような気がしました。見方を変えるとこんなにも暖かくなるのか、と。

2006/11/28 追記



・残念なことですが以下の内容は2000年の夏に北九州市で実際に起きたことです。
苛立ちを押えきれずにこのページを作りました。が、現在は多くの批判を受け北九州市のホームレスへの対応もかなり良くなりました。
しかし、こんな事が有ったと言うことをここに残しております。

2005/09/15 追記


すべての皆さん

 北九州市役所は(福岡県)は、8月25日、「北九州越冬実行委員会」(以下、越冬実)が定期的・継続的に行ってきた野宿者(いわゆる「ホームレス」「路上生活者」)に対する炊出し行為を実力で阻止しました。理由は、「町の美観が損われる」というものです。

 越冬実は、この12年間、市内に在住する野宿者(1999年冬時点で278名。1997年冬の二倍に当たる)を対象に、パトロール(夜回り)、炊出し、アパート入居による自立支援(95年以降で60余名。成功率100%)を行ってきた団体です。

 北九州市役所はこれまでも、市内に在住する野宿者の生活と福祉を支える有効な措置を何一つとってきませんでした。それどころか、今年6月には市内の勝山公園に住む一人の野宿者を追出すために、100人の市役所職員と警察官を動員するなど、冷静な判断力や行政としての責任感を欠いたヒステリックな暴力的排除を行ってきています。

 越冬実は、そのような形で行政から見捨てられた生活困窮者である野宿者の露命を支えてきたグループです。その越冬実を、市役所は組織的に排除しようとしています。

 生活困窮者の最後の命綱であるべき行政組織が、自らの責任を放棄するだけでなく、民間によってささやかながらも繋げられている生命線を自らの手で暴力的に断ち切り、野宿者をさらなる困窮へ、そして死へと押しやろうとしている。北九州市役所のこの間の行為は、そうした意味を持っています。

 北九州市の今回の暴力的排除は、町の再開発を直接の引き金としています。炊出しの行われている公園の近辺にレストランなどの入った複合ビルが建設され、そこでの集客力を懸念する企業が圧力をかけ、それら企業と癒着した市議会議員が議会で「美観」を問題視し、公園を管理する市の建設局が「市内のどの公園の使用も許可しない」と恫喝するという、ごくありふれた、そして最も醜悪な構図の上に野宿者の生存権が踏みにじられようとしています。

 私たちは、このような北九州市役所の暴挙を見過ごすことができません。そこで、以下の要求を北九州市役所に提出したいと思っています。北九州市役所は、いまだ自分たちがどれほど恥知らずなことをしているのか、理解していません。幅広い人たちの広汎な賛同署名を連ねることで、北九州市役所が全国で顰蹙をかっている事実を明確に示していきたいと思います。

 ご協力、よろしくお願いします。
 2000年8月30日
 (なお、この文章を適当にアレンジして独自の抗議声明・要望書・申入書など作って頂いてももちろん結構です。その際の送付先は、北九州市役所建設局 093-582-2252(Tel)093-582-2244(Fax)です)
呼びかけ:「持たざる者に権利を!」失業と排除に反対する野宿者全国行脚実行委員会

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 要求書
北九州市市長 末吉興一殿
北九州市建設局局長殿
  一、北九州市は、「北九州越冬実行委員会」の活動妨害行為を直ちに止めよ。
  ニ、北九州市は、野宿者を生存権と居住権を守る行政措置を行え。
  三、北九州市は、町の美観よりも人命の方が尊重されることを認識せよ。

 署名:氏名(個人名または団体名)、所属(任意)、在住都道府県
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****(以下、北九州越冬実行委員会より)

 北九州市による野宿者および支援団体排除に抗議の声を上げてくださった皆さん。本当にありがとうございました。一見強力に見える行政の強制的除の前で、とかく絶望し、孤立しそうになりがちでしたが、皆さんからの抗議と励ましの声を聞き本当に勇気づけられました。

 北九州市は、依然強硬な態度を変えておらず今後も問題が山積していますがホームレス支援といういのちの事柄にこそ真理契機を見出しつつ、しぶとく希望をもって歩んで行きたいと思います。
25日の強制排除以後市側と交渉を続けともかく以下の点で活動の継続を確保しました。

 1、炊き出し活動の場所としては、市側の用意した勝山公園野外音楽堂に移動することになりました。市は、他の公園については、使用を許可しないといまだ言っており、これは法的にも問題がある対応だと思います。このことについては、ともかく野音で申請許可を一旦受けてから対応したいと思っています。また、この場所は、周囲を樹木に囲まれて外から見えないような公園で、まさしく「美観を損なう」発言を裏付けるような公園です。

 2、公園使用許可申請は、毎月の提出が義務付けられています。これでは、予定が立たず安定した活動が出来ないので、一年ごと申請を訴えましたが、現在のところ一ヶ月単位で許可が出ています。すなわち現在は、9月分しか公園使用許可が出ていません。ちなみに市は、「わっしょい100万」という市が推進する祭りについては、一年前から公園予約を入れています。

 3、公園使用料を徴収されました。9月分として1080円という額です。金額はともかくこのような生存権に関わる活動から料金を取るのは、前代未聞であると思われます。また、市の公園使用に関する条例の中には、「公益上、または、必要のある団体」についての使用料減免の規定がありますが、適応されませんでした。

 これまで、排除しかせず、我々の訴えにも決してテーブル設定をしてこなかった市側から、話し合いの場所を設定させ、公園使用に関して公認を取ったことは、一歩前進といえるかもしれません。しかし、一方で単に「妥協」してしまったのではないか、という問いを自らの中に抱えつづけていることも事実です。

 市は、我々を強硬に排除したことによって、全国に自らの醜悪さをさらけ出しました。市との闘いをこれからも続けていくことは、当然ですが、ともかく現場での一人一人の野宿の先輩たちとの関係を第一に築きながら一切を進めて行きたいと思っています。

  それぞれの現場での闘い大変でありましょうが、どうかこれからも北九州でのホームレス支援活動についてもご支援くださいますようによろしくお願い申し上げます。

2000/09/30