<ひきこもり>
ひきこもりの原因は様々であるが、ひきこもりと言う病名はない。
神経症、自律神経失調症、PTSD(心的外傷後ストレス障害)、境界性人格障害、鬱、ストレス、ホーダーライン的躁鬱、抑鬱性神経症、強迫神経症、隣人恐怖症、パニック発作、ヒステリー、想性人格障害、分裂性人格障害などの様々な病名がある。何か病名を付けてくれれば少しは安心?イヤ、落ち着くような気がするのだが・・・。
ひきこもりとは、何らかの原因により内的な場所(本人には現実社会の中で唯一の逃げ場)から外的な場所(家庭であったり、学校、職場など様々な社会集団の場)へ出ることが出来ない状態を指す。
勉強をしたくない、働きたくない、怠惰を楽しんでいる・・・そうではない。本人は社会へ出られなくて苦しんでいるのだ。その苦しみ故に思考が否定的になり、自分自身の存在そのものまで否定することもある。リストカット、拒食、過食、自傷行動、セックス、恐慌状態、幻覚、幻想などの状態を引き起こす場合もある。
人間は悩み考える生き物である。悩むこと自体は自然なのだ。ただ、その人によってストレス耐性度が違う。(これを忘れてはいけない。)貴方が耐えられるからと言って、全ての人が耐えられる訳ではない。否定的思考では大変なストレスになり、生きているのがイヤになる事もあるのだ。
叱責、罵倒、軽蔑、無視、放任は何の意味も成果も得られない。
専門の医師とよく話し合い、本人も周りの人もカウンセリングを受けるなどの前向きな対処を望む。
認知療法等により状況を多方面から解釈できるように少しでも視野を広げていただきたい。
古代ローマの哲人皇帝マルクス・アウレーリウスは言う。
「君がなにか外的の理由で苦しむとすれば、君を悩ますのはそのこと自体ではなくて、それに関する君の判断なのだ。ところがその判断は君の考え一つでたちまち抹殺してしまうことができる。」と・・・。
平成10年度の「不登校」を理由に年間30日以上学校を欠席した児童生徒数は小、中学生合わせて12万7,694人(前年度約10万5,000人)である。